デス・スター、高すぎて建造却下!日本の国家予算84万年分

デス・スター、高すぎて建造却下!日本の国家予算84万年分
スポーツ報知 1月14日(月)7時3分配信

 米ホワイトハウスは13日までに、映画「スターウォーズ」に登場する銀河帝国軍の巨大宇宙要さい兵器「デス・スター」を、実際に建造して雇用創出してほしいとする市民の請願に対して、公式に回答した。建造費用が、85京(850000000000000000!)ドル(約7580京円)かかるとして却下。財政再建が至上テーマのオバマ新政権には、まさに“天文学的”な金額を、費やす余裕はなかったようだ。

 映画ではダース・ベイダーの属する銀河帝国軍の球形宇宙要さいとして登場するデス・スター。星を破壊する威力も持つこの兵器を、実際に建造してほしい、とする請願は却下された。

 請願はホワイトハウスの運営する陳情受け付けサイトに出されていた。デス・スターのような施設の建造に2016年までに着手して、雇用創出と国防強化を図ってほしい、とするもの。同サイトでは、1か月間に2万5000人以上の署名が集まれば、政府が公式に対応するのがルール。過去には「宇宙人と政府が接触していることを認めろ」という請願に、政府が「地球外生命体が存在する証拠はない」とマジメに回答した例もある。

 今回のデス・スター建造請願には、規定の12月中旬までに、実に3万4435人が署名。政府に回答義務が生じて、注目されていた。

 そしてホワイトハウスは13日までに、政府の宇宙科学担当者名義で回答。「期待されるような答えではない」と冒頭に書き、デス・スター建造は現実的ではない、と却下した。理由はまず、費用。「85京ドル以上がかかるだろう。我々は負債増額ではなく、負債減のために今、尽力しているのだ」と説明した。1兆ドル超の財政赤字を解消し、財政再建することが最優先事項のオバマ新政権に、ケタ違いの建造費用を捻出する余裕はないというわけだ。

 回答では「政府は惑星破壊を支持しない」「なぜ1人乗り宇宙戦闘機に左右されるような致命的弱点のある施設に、税金をつぎ込まなければならないのか」と、映画の内容も盛り込んで、却下理由を説明。「デス・スターがなくとも、宇宙開発は進んでいる」とした上で、「科学、技術、工学、数学の道を志す者に、“フォース”の加護を!」と、これも映画に登場する用語を借り、キレイに締めくくっている。

 ◆85京ドル 京は兆の次の数字の単位。10の15乗。85京ドルは、英語では850クアッドリオンドルとなる。米国の2012年度国家予算は3兆7290億ドルで、単純に割れば、デス・スター建造費は約23万年分の予算に相当する。

 85京ドルを日本円にすると、約7580京円。日本の国家予算は、約90兆3000億円。日本だと、建造費は約84万年分の国家予算となる。

 ◆デス・スター 映画スターウォーズのシリーズ第1作(ストーリー上の順ではエピソード4)などに登場する。“悪役”に当たる銀河帝国の巨大宇宙要さい兵器。球形で、直径は120キロメートルとされ、内部には乗員100万人を抱える。主砲のレーザーは、惑星を丸ごと破壊する威力がある。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130113-00000200-sph-soci



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