バレンタイン、業態多様化 化粧品も登場、「絆」求め商戦本格化

バレンタイン、業態多様化 化粧品も登場、「絆」求め商戦本格化
SankeiBiz 1月28日(月)8時15分配信

2月14日のバレンタインに向けた商戦が本格化してきた。女性同士で贈り合う「友チョコ」の需要拡大を当て込み、受け取る女性が喜ぶような工夫を凝らした商品が店頭に並ぶほか、ホテルは女性グループ用の宿泊プランを用意。本命の男性にアピールするギフト用の化粧品もお目見えするなど、バレンタインは食品などの業態を超えた「一大イベント」になりつつあり、低迷する個人消費の底上げ効果への期待も高まっている。

 友チョコは、東日本大震災を契機に家族や友人などの「絆」の重要性が再認識されたことで、前年のシーズンに伸長。百貨店各社は、絆を強めるというイベント的な側面を浸透させるため、見た目にもこだわった変わり種のチョコをそろえた。

 そごう・西武は「唇に塗って食べる」という口紅型の「ルージュ ア レーブル」(945円)を、主に女性同士の「友チョコ」用に展開。プランタン銀座は「驚きと感動を確実に生み出せる」と、リンゴを丸ごとキャラメルで包んだ「キャラメルアップル」(550円)を看板商品の一つとして売り出した。

 一方、ホテルは女性同士で利用する宿泊プランを拡充。ホテル日航東京(東京都港区)は、チョコのスイーツとシャンパンのボトルが用意されたルームサービス付きで、女性4人で1室が1泊10万円からという宿泊プラン「サロンドショコラ」を2月1〜14日に設定した。

 東京ベイ舞浜ホテル(千葉県浦安市)では、3回目となる「ショコラからの贈り物」が今年も人気を集めている。チョコレートケーキやチョコの香りつき入浴剤などがついて、4人1室で1人当たり1泊1万円からの宿泊プランだ。3月17日まで利用できるものの、既に予約を取りにくい状況という。

 本命の男性に向けたギフト需要も多様化しており、化粧品業界は、拡販を目指す男性用の化粧品を売り込む。身近な女性を通じて男性に商品を利用してもらい、固定的なユーザーとして取り込むのが狙いだ。

 基礎化粧品や健康食品などを展開するドクターシーラボは1月中旬、カカオエキスを配合した全身用保湿ゲル「アクアコラーゲンゲル クールメン カカオ」(100グラム入りで2940円)を数量限定で発売。カカオエキスは「古代メキシコの王侯貴族で珍重された」とされ、肌を引き締める効果があるといい、チョコと一緒にプレゼントするギフト用の需要を狙う。

 コーセーも1月中旬、肌の潤いを高める男性用のフェイシャルマスク(315円)を米衣料品「ポール・スチュアート」ブランドで発売した。

 従来は食品メーカーや小売店が中心だったバレンタイン商戦は、絆という意味合いが加わったことで、今後も多様な業態の企業の参入が相次ぎそうだ。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130127-00000003-fsi-bus_all



口紅の形のチョコレートは面白そう♪